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【教えたい?】
ボールを蹴る事も出来ない大人が
偉そうに上から目線で子供にサッカーを色々教えているのを見ていて思う。
自分も出来ていないような事を何でそんなに教えたいと思えるのか?
不思議で仕方がない。
指導者という立場になって日々実感する。
「教える」「伝える」という事の責任と怖さ。
自分が教えるという事は、教えられた子供が自分の様になるという事。
もし自分が間違っていたとしたら、
選手の将来が間違った方向へ向かって行くという事。
ボールをコントロールする技術を持たない大人に教えられた選手は、
ボールをコントロールする技術を持たない選手に育ち
ボールを持つ感覚を知らない大人に教えられた選手は、
ボールを持つ事が出来ない選手に育つ。
ただ大人だという理由だけで、
「教えてやっている」という様な考え方を持った傲慢な指導者が実際に居る。
選手が自分の努力で成長したら「自分が育ててやった」と自慢気に話し優越感に浸り、
選手が成長出来なければ「お前には才能が無かった」と選手のせいにする。
正直そんな腐った考え方を持った指導者は育成に関わらないでほしいし、
選手達にとっては何のメリットもない。
選手達を見ていて思う。
当然成長をする為の努力をしなくてはいけないのは彼等だけど、
成長出来ない全ての原因は彼等だけのせいではない。
育成年代の年代の選手達の長所であり短所になる部分、
良いものを吸収する力が早い反面、悪いものもそれ以上に早く吸収してしまう。
自分が実際に経験した事や自分に出来る事以外のものは教える事なんて出来ない。
自分自身も常に自問自答の繰り返し、指導をする立場の人間は、
最低限そういった事に対する危機感や責任を常に考えなくてはいけない。